金属科学考房

講師:米田博幸


キーワード:金属の特性、鍛造や鋳造などの成形加工法、熱処理法、金属と人体の関わりなどについて簡単な体感的実験を交えながら基礎から分かり易く学びます。

講座内容

私達の生活や産業を支える重要な材料の1つに金属があります。いまや金属製品の存在は当たり前のようになっていますが、鋼はなぜ硬いのだろうか、金はなぜ透き通るほど薄いシートに延ばすことが可能なのだろうか、茶湯釜や鉄瓶はどのような方法で造っているのだろうか、等々素朴な疑問が湧いてくることがあります。このような疑問を解くためには、金属合金の原子配列と結晶形態などのミクロ構造と変形挙動、液体状態の金属が凝固していく際の現象などに関する幅広い知識が必要です。学問的には、金属学は、化学、物理学を始め結晶学、熱力学、材料力学など種々の専門分野の総合的な学問ですが、これらを包括した金属工学として一分野を形成しています。 この講座では、金属に興味を持ち金属に関する知識を深めたい人は勿論のこと、金属関係企業に勤務し、もっと金属を専門的に勉強したい人、趣味や業務で金属工芸品や装飾品作りをしている人、金属鏡や銅鐸などの古代金属器の造り方に興味をお持ちの方などを対象に、金属工学とくに金属加工を中心に金属の一般的性質、各種金属・合金の特性、鍛造や鋳造などの成形加工法、熱処理法、さらには人体と金属の関わりなどについて理論と簡単な体感的実験を交えながら基礎から実用レベルまで分かり易く学習します。
 また奈良や鎌倉大仏の造り方、貨幣の鋳造法、茶湯釜などの製造法を解説したり、背面の模様が反射光に映る金属鏡(魔鏡)を受講者が作ることも予定しています。


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